田中クリニックでは、定期的に同じ疾患で通院されている方を対象に、オンライン診療を提供しています。

厚生労働省の方針により、基本的にはどのような薬でも長期の薬の処方(1ヶ月を超えるような長期処方)が難しくなってきています。頻回に通院が難しい患者さんには、通院の回数を低減できるように、オンライン診療(スマートフォンを利用した遠隔診療)を利用できるようにしております。

当クリニックの院長は、厚生労働省が指定するオンライン診療研修を終了しています。( 修了証登録番号 202001007 )

通常の診療の場合

通常の診療の場合

オンライン診療の場合

オンライン診療の場合

イラストに示したように、通院の回数を減らすことができるために、通院の手間とクリニックでの待ち時間が無くなること、クリニックでの他の患者さんからの感染症のリスクが低減できることが大きなメリットとなります。

しかし、デメリットもあります。スマートフォンなどの準備が必要、クレジットカードが必要である、オンライン診療のシステム利用料金がかかってしまう などの技術的な点や金銭的な問題以外に、下記のような診療に関わる大きなデメリットがあります。

  • 得られる情報が視覚及び聴覚に限られる中で、可能な限り、疾病の見落としや誤診の可能性が0ではないこと
  • 自身の心身の状態に関する情報の伝達に困難がある患者については、伝達できる情報が限定されること
  • 処置などができないために、急病急変患者については、原則として直接の対面による診療を行う必要があること
  • 情報通信環境の障害等によりオンライン診療を行うことができなくなる場合があること

これらのメリットやデメリットを理解した上で、オンライン診療をご利用いただければと思います。

定期的な通院をしている患者さんのオンライン診療について

オンライン診療については、様々条件があります。これらの条件を全て満たしている患者さんについては、オンライン診療と通院による診療を組み合わせた治療が可能です。

  • 厚生労働省で定められている疾患で通院されている方。(ご自身が対象かどうかについては診察時に医師にご確認ください。)
  • 2ヶ月もしくは3ヶ月毎に、通院での診察を必ず行うこと。
  • 急変時や医師が必要と判断した場合には、直接クリニックまで来院できる方
  • オンライン診療を開始する前には、3ヶ月間連続して(3回ではなく1ヶ月に1回を3ヶ月連続して)受診をしている方
  • 医師と患者さん双方で合意をし「診療計画」を策定して署名された方
  • 当クリニック規定のオンライン診療システム(curon)を利用する方

オンライン診療では、毎月の定期的な薬について処方が可能ですが、風邪を引いたなどの別の症状については、通院での診察が必要となります。

また、2〜3ヶ月に一度は、通院での診療を受けないといけません。医師から通院での診察の指示があった場合には、必ず通院してください。(守られない場合には、オンライン診療が継続できなくなります。)

オンライン診療の開始方法

まずは、医師との診察時に、医師からの許可があり、オンライン診療の条件を満たした後に「診療計画」ついて説明を受けて、書類にサインをしてください。

オンライン診療サービスのcuronをご利用いただくには、下記のものが必要となります。

  • iPhone もしくは、Android搭載のスマートフォン
  • アプリのインストール (curon)
  • クレジットカード(診察料やオンライン診療サービス利用料の決済に必要です)

アプリのインストール後に、アプリの指示に従って、設定やクレジットカードの登録などを進めてください。( オンライン診療ができるようになるまでの操作などについては、田中クリニックではお手伝いができません。 curonについてのサポートセンター 0120-007-960 までお問い合わせください。)

医療法人社団佐介会 田中クリニック(当クリニック)のcuron医療機関コードは 19ec です。

curonアプリでの医療機関登録、氏名の登録などが完了すると、田中クリニックでの本人確認待ちとなります。当クリニックで通院中の患者さんで「診療計画」の同意があるか、などについての確認を行います。(確認作業には数日いただいております。)

いつまで経っても、承認されない場合には、一度田中クリニックまでご連絡ください。

確認がすむと、次回の診療に合わせて(薬がなくなるより前に)、受診の確認と問診がアプリより通知されますので、それに従って回答し、curonアプリより、予約を入れてください。

予約の日時になりると、指定の時間帯で(1つの時間帯で複数人の診察を行うことと、クリニック内の患者さんの状況もあるので時間帯のどこで診察となるかは、お答えできません。)、医師よりアプリに対して着信が入りますので、ビデオ通話をしてください。

通話が完了すると、クリニック側で診察内容と処方された薬の確定をおこない、アプリを通して請求が行われます。

その後、数日後までに処方箋と領収書が郵送されますので、処方箋を薬局にお持ちいただき、薬の処方を受けてください。

薬がなくなるのに、次回受診の通知や問診が来ない等の場合には、田中クリニックまでご連絡ください。

オンライン診療での費用について

オンライン診療を利用した場合には、健康保険が適用される診療報酬と、オンライン診療システムの利用料金と処方箋や領収書の郵送料がかかります。

  • 通常の診療報酬については、3割負担の保険証の方の場合には720円
  • オンライン診療システム(curon)の利用料金として330円(消費税10%込み)
  • 処方箋や領収書の郵送料等の費用として150円から300円(消費税10%込み)

の費用がかかります。これらの料金は、登録したクレジットカードからの精算となります。