睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査からCPAP導入・フォローまで行う専門外来です — 簡易検査は自宅で可能、複数メーカーのCPAP機種に対応して最適な機器を選びます。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は放置すると日中の強い眠気や高血圧・心血管疾患のリスク増加を招きます。当院では自宅でできる簡易検査から、専門医による診断・CPAP導入、定期フォローまで一貫して対応します。多数のCPAP提供会社(フィリップス、フクダ、帝人ヘルスケア、チェスト、小池メディカル、バイタルエア等)と契約しており、多様な機種から患者さんの使いやすさと治療効果を両立する機器を提案します。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは?
睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)とは、その名の通り「睡眠中に呼吸が止まってしまう」病気です。
具体的には、寝ている間に空気の通り道である「気道」が閉塞してしまう(ふさがってしまう)ことで、体に必要な酸素が取り込めなくなります。これにより、大きないびきをかいたり、呼吸が停止したりを繰り返します。
ご本人には自覚症状がないことが多いのですが、脳や体は酸素不足で苦しんでいるため、睡眠の質が著しく低下します。 その結果、十分寝ているつもりでも「日中の強い眠気」「集中力の低下」「疲労感が取れない」といった症状が現れ、日常生活や仕事に大きな支障をきたすことがあります。
当院では、日本呼吸器学会が認定する呼吸器専門医が専門的な知見に基づき、診断から治療まで一貫してサポートいたします。田中クリニックの院長は、CPAP治療の発祥の地であるオーストラリアで2年近く留学し研究・研鑽を積んできました。
あなたは大丈夫? SASセルフチェック
以下のような症状に心当たりはありませんか?
- 家族やパートナーから「いびきがうるさい」「寝ている時に息が止まっている」と言われた
- 日中、耐え難い眠気に襲われる(会議中や運転中など)
- 朝起きた時、頭が重かったり痛かったりする
- 夜中に何度かトイレに起きる
- 寝汗をよくかく
- 昔に比べて体重が増えた
これらは睡眠時無呼吸症候群の代表的なサインです。「ただのいびき」と軽く考えず、一度ご相談ください。
なぜ治療が必要なの? ~放置することのリスク~
この病気の怖いところは、単に「眠い」だけでは終わらないことです。 呼吸が止まることで体内の酸素濃度が下がると、心臓や血管に大きな負担がかかります。治療せずに放置すると、以下のような生活習慣病や疾患のリスクが高まることが医学的にわかっています。
- 高血圧(健康な人の約2倍のリスク)
- 心臓病(狭心症、心筋梗塞、不整脈など)
- 脳卒中(脳梗塞、脳出血)
- 糖尿病
適切に治療を行うことで、これらのリスクを下げるとともに、「朝の目覚めがスッキリした」「仕事のパフォーマンスが上がった」と劇的に体調が改善される患者さんも少なくありません。
検査の流れ ~ご自宅で簡単に検査できます~
当院では、入院の必要なく、ご自宅でいつものように寝ながら行える検査を中心に診断を行っています。
STEP 1:スクリーニング検査(パルスオキシメーター)
問診でSASの疑いがある場合、まずは簡易的なスクリーニングを行います。 指先にセンサーをテープで止め、睡眠中の血液中の酸素濃度(SpO2)と脈拍を測定します。痛みは一切なく、装置も小型です。
- 方法: 機器を貸し出しますので、ご自宅で一晩装着して寝ていただきます。後日、機器をご返却いただき解析します。結果を聞きに来ていただくことになります。

STEP 2:確定診断のための精密検査(簡易アプノモニター)
スクリーニング検査の結果、SASの可能性が高いと判断された場合、より詳しいデータを取るために「簡易アプノモニター(Alice NightOneなど)」を用いた検査を行います。 鼻の気流や呼吸運動なども同時に測定し、無呼吸のタイプや重症度を正確に診断します。
- 方法: こちらもご自宅での検査が可能です。機器を装着して一晩お休みいただき、後日解析結果をご説明します。
※さらに詳細な脳波等の検査(PSG検査)が必要な場合は、提携先である多摩北部医療センター等の専門機関をご紹介し、一泊入院での精密検査を受けていただく体制を整えています。

治療方法について
検査結果(無呼吸の重症度)や患者さんのライフスタイルに合わせて、最適な治療法をご提案します。
1. CPAP(シーパップ)療法
現在、世界中で標準的に行われている最も効果的な治療法です。 寝ている間に鼻マスクを装着し、機械から適切な圧力をかけた空気を送り込むことで、気道を広げて無呼吸を防ぎます。
- 効果: 睡眠の質が改善し、日中の眠気や高血圧などの合併症予防に高い効果があります。
- 費用: 健康保険が適用されます。3割負担の方で、毎月の機器レンタル・管理料を含め月額5,000円〜5,500円程度です。

2. その他の治療・生活指導
- マウスピース(OA): 軽症〜中等症の場合、下あごを前に出して気道を広げる専用のマウスピースを作成することがあります(専門の歯科医院と連携します)。
- 生活習慣の改善: 肥満はSASの大きな原因の一つです。減量指導や、お酒(筋肉を緩めて気道を塞ぎやすくします)のコントロール、横向きで寝る工夫などのアドバイスも行います。
よくある質問(FAQ)
- SASかもしれないと感じたらどうすれば良いですか?
まずは受診をしてください。予約は不要です。問診ののちに、簡易検査を行います。検査後に専門医が結果を説明します。 - 在宅簡易検査はどのような機器ですか?
血中酸素飽和度(SpO2)、脈拍、呼吸パターンなどを測定する携帯型装置を使用します。装着は簡単で、就寝時に装着して翌日返却します。 - CPAPは必ず必要ですか?
検査結果と症状に基づき判断します。中等度〜重度SASではCPAPが第一選択となることが多いです。 - どのメーカーの機器が選べますか?
フィリップス、フクダライフテック、帝人ヘルスケア、チェスト、小池メディカル、バイタルエアジャパン等の多数メーカーに対応しており、患者さんの症状・顔形・ライフスタイルに合わせて機種を選べます。 - CPAPの使い方が不安です。慣れるコツは?
マスクのサイズ調整、低圧からの段階的増圧、就寝前の短時間装着練習を推奨します。導入時にメーカーの技師が自宅で実演・調整します。 - 副作用や合併症はありますか?
鼻づまり、乾燥、皮膚の圧迫感などが起こることがあります。対処法(加湿器の併用、マスク交換など)を提案します。 - 旅行や出張時に機器は持って行けますか?
持ち運び可能な機種が多数あり、バッテリー利用や飛行機での使用に関する注意事項を説明します。 - マウスピース(OA)を希望できますか?
軽度のSASやCPAP非希望の方には噛み合わせに合わせたOAを検討し、連携歯科をご紹介します。 - 緊急受診の目安は?
睡眠中の頻回の呼吸停止、日中に意識低下がある、胸痛や強いめまいがある場合は速やかに受診または救急を受けてください。
病気の詳細については、以下のページをご覧ください。治療すべき理由や放置する危険性などについてもふれています。
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